俺は確かに休職した。
鬱病だ。
それが弱いと言われれば、そうなのかも知れない。
しかし…
法の盲点をついて献金を受け、便宜供与をはかるような
心臓に毛の生えた人間でないことだけは、天地に誓って言いたい。
選挙の時、陣中見舞いにもらった品々を、
ラベルを貼り替えて当選御礼として配るようなずるがしこさもない。
県警に電話一本で無理を通す権限もない。
今、俺は学校の生徒指導を背負っていると自負している。
卒業式で、前年のクラスの子どもたちからも、その前のクラスの子どもたちからも
「先生のクラスで卒業したかった」と言われている。
もちろん、そうではない子どもたちもいることは知っている。
でも、おれは鬱病で休職した。
笹川に言わせると、おれは教師としての資格がないらしい。
所詮、お坊ちゃんなんだな。周りに支えられて担がれて、
利権がらみで守られていることに気がついていない。
裸の王様よ、さらば。